7月 20th, 2016年
学校給食センターの再編整備について、学校給食センターの再編整備検討委員会(名和田清子委員長)から報告がありました。この報告の具体化に向けて今後検討が本格的に始まります。
(報告書の骨子)、
イ 出雲学校給食センター
小学校5校(窪田、須佐、岐久、田儀、湖陵)、中学校3校(佐田、多伎、湖陵)、幼稚園1園(湖陵)を加え、39校・園で7,417食を配送
ロ 新斐川学校給食センター
小学校3校(今市、大津、上津)、中学校1校(出雲一中)、幼稚園3園(今市、大津、上津)を加え、17校・園で4,502食を配送
ハ 平田学校給食センター
現行のまま(小学校15校、中学校3校、幼稚園5園の25校・園で3,905食を配送)
新斐川給食センター建設候補地。向こうに見えるのが斐川西中学校体育館
骨子①の新斐川学校給食センターの建設について
報告書では「築後35年を経過し、地盤沈下の影響から建物本体の歪や蒸気配管をはじめとする設備機器の老朽化が著しく、また厨房がウェット方式であることや施設が狭隘なため、汚染・非汚染の作業区域の区分がされていない等、衛生管理面が脆弱であることからも新センターの建設は急務と考える。」と指摘されています。
なお、学校給食センターに要する敷地面積は5,700㎡程度(6反弱)必要とされています。現在の斐川西中学校の東側の地積9,440.33㎡(約1町歩弱)の約6割弱です。
斐川学校給食センターの移転新築は合併時の引き継ぎ事項の一つであり、またH26年の9月議会には「斐川学校給食センターの移転新築に関する請願」も斐川地域の7自治協会長および中学校、小学校、幼稚園のPTA会長から出されました。市議会において趣旨採択と決定されましたが、その主な理由は、
・市内6箇所の給食センター全体の配食先を含めた再編計画が策定される予定であること
・平田給食センターは43年経過後に移転新築していること
・夏休み期間中に、老朽化により改修が必要な施設・設備の修繕工事と調理機器の更新を行ったこと(事業費1,265万円(予備費から))。
などでした。
今回は、学校給食センターの再編整備検討委員会において、市内6箇所の給食センター全体の配食先を含めた再編計画が示され、また、「新センターの建設は急務」と指摘されたことを執行部においても重く受け止め、今後の具体化作業(基本設計、財政計画とのすり合わせ、詳細設計、建設工事)に早く取り組んでほしいと思います。
骨子②について
佐田、多伎、湖陵の各学校給食センターでは大量入手が難しい地元食材を使用した地域独自の献立を提供し、生徒たちへふるさとの食材について理解を深める教育を推進しておられますが、今後も地域独自の食文化が継承されるよう一層の取り組みがなされるよう言及されております。
同時に、佐田、多伎、湖陵の各学校給食センターがなくなることにより、栄養職員の細やかな食育活動が後退しないよう「栄養職員の増員や配置基準の見直し、各校における食育の体制強化について」国、県に対し一層要望するよう言及されております。
骨子③について
調理後2時間以内の喫食が可能となるよう距離に配慮した結果、3給食センターが受け持つ学校が掲載されております。